
確定申告ってめんどくさくてやってなかったな…
駆け出しの俳優に聞くと「確定申告めんどくさくて…」という人は実は多くいます。
確定申告をやるべき理由を知らないと、知らないうちに損していることも。
俳優業だけでなく、アルバイトや他の副業をしている人なら、尚更です。
本記事では「確定申告?何それ?」というあなたへ確定申告とは何か、やるべき理由をわかりやすく解説していきます!
この記事を書いた人


- 現役舞台俳優(活動歴は5年以上)
 - 正社員で経理の経験あり(日商簿記検定試験3級合格)
 - パソコン関係が好きで、大学は情報学部卒業
 
アルバイトと俳優業の兼業で確定申告が必要な理由
1. 俳優業の収入は“事業収入”だから
俳優の仕事で得た報酬(舞台出演料、撮影ギャラ、ナレーション料など)は、事業収入(または雑所得)として扱われます。



会社員としてもらう給料は「給与」です。
少し違う扱いになります。
会社員でもらう給与の場合は、会社側で年末調整が入るため、代わりに税金の申告が行われます。
しかし「事業収入」の場合は、こういった税金の申告がないため、自分で税金の申告を行う義務があります。
つまり誰も税金を計算してくれないため、確定申告が必要になります。
2. 複数の収入がある人は、個人での確定申告が必要だから
翌年に支払う税金は、アルバイトの給料や俳優業でもらった出演料など、給料・出演料すべて合わせた収入から計算されます。
アルバイトと俳優業の両方から収入がある人は、複数の収入源をまとめて申告する必要があります。
そのため、アルバイト先で年末調整をしていても、俳優業での収入がある場合は確定申告が必要です。
3. アルバイトの給料は多めに源泉徴収されていることがある
アルバイトの給料からは、あらかじめ所得税が「源泉徴収」として引かれています。
ただし、これはざっくりとした仮の金額。実際の所得に対して少し多めに取られていることもあります。
確定申告をすることで、「払いすぎた税金」を正確に計算し直し、払いすぎた分を返してもらえます。



これが「還付」だね!
逆に確定申告をしないと、税務署には正確な収入合計がわからないため、もし多めに徴収されていても帰ってくることがありません。
そもそも確定申告とは?
1. 入ってきたお金と使ったお金を報告すること
確定申告とは、一言でいえば「自分の一年間の収支を国へ報告すること」です。
どれくらい稼いで、どれくらい経費を使ったかを伝え、まとめることで、正しい税金額を決めます。
2. 報告した内容をもとに税金が計算される
あなたの報告内容をもとに、国が「この人はこのくらいの税金を払うべき」と判断します。
つまり、自分の“仕事の数字”を見える化する作業でもあるんです。
3. 多めに払っていると返してくれる(=還付)
もしアルバイト先などで税金を多めに引かれていた場合、確定申告をすると払いすぎた分が戻ってきます。
この返ってくるお金を「還付金」と呼びます。
逆に、足りない場合は追納(追加で納める)になります。
アルバイト収入と俳優業を確定申告するやり方
1. 源泉徴収票や請求書を集める
まずは、アルバイト先からもらう源泉徴収票を準備します。
俳優業で仕事をした場合は、ギャラ明細や請求書の控えも忘れずに。
これが「自分がいくら稼いだか」を証明する書類になります。
2. 領収書を集める
舞台稽古場への交通費、衣装代、ヘアメイク代、ワークショップ代、台本代など。
仕事に関係する支出は経費として計上できることがあります。
領収書やレシートは捨てずに保管しておきましょう。
3. 帳簿・確定申告書を作成する
収入と支出を整理して「帳簿」を作ります。
エクセルでもいいですが、後述する会計アプリを使えば自動計算してくれるので楽です。
最終的には確定申告書(AまたはB)を作成します。
4. 税務署に提出する
作成した確定申告書を、税務署に提出します。
税務署への提出方法3つ
- 紙を直接持参
 - 郵送
 - e-Tax(オンライン提出)
 
楽にやるなら会計アプリを使うのもアリ
確定申告を手作業でやると、正直かなり面倒。
でも、freeeやマネーフォワードなどの会計アプリを使えば、レシート撮影→自動仕訳でかなり楽になります。
スマホだけでも完結できるので、慣れないうちはアプリに頼るのが正解です。
まとめ
アルバイトと俳優業を両立している人こそ、確定申告は“自分の仕事を見える化するチャンス”です。
正しく申告すれば、税金を払いすぎずに済むだけでなく、「自分はプロとして活動している」という信用にもつながります。










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