
オーディションに「プロフィール資料が必要」って言われた…



プロフィール資料見直したいけど、何をしたらいいかわからない
俳優活動するときに必要なプロフィール資料。
事務所に所属する場合は、事務所が代わりに作成してくれます。
しかしフリー(事務所に所属しない)での活動となると、自分でプロフィール資料も作成しなければなりません。
また俳優は、いつ・どこで仕事のチャンスがもらえるのかわからないものです



そんなんわかってるけど、どう作ったらいいのかわからないのよ…
プロフィール資料が必要なのはわかっていても、他の人のプロフ資料を見る機会って実は貴重です。
最初から作成する・修正するにも、どうしたらいいかわからない人も多いのではないでしょうか。
しかも多くのオーディションは書類選考を突破しなければ、実技(実際の演技)を見てもらえません。
逆にプロフィール資料をしっかり作り込むことが、俳優の仕事を獲得するための第一歩といえます。
今回はフリーで5年以上俳優活動をしてきた私が考える、フリーランス(事務所に所属しない人)が作るべき俳優のプロフィール資料を解説します。
この記事を書いた人


- 20作品以上の舞台に出演している現役の舞台俳優(活動歴5年以上)
- 商業・小劇場の出演経験あり
- 未経験・会社員から演劇活動を開始
- はじめてプロフィール資料を作る人
- フリーランス(事務所に所属せず)で俳優活動をしている人
- プロフィールの内容を見直したいと考えている人
俳優のプロフィールに必要な項目4つ
俳優のプロフィールに必要な4つは、以下のとおりです。
1. 写真(パストアップ・全身写真)


俳優活動で必ず必要な写真は、バストアップ写真・全身写真の2種類です。
オーディションで審査する人は、数多くのプロフィール資料の中から次に進む人を選んでいきます。
そのため1枚ずつ丁寧に読み込む時間はありません。
つまり、写真を一瞬見た時の印象が書類選考の合否を左右します。
写真を見た時に
- どんな顔の人なのか
- どんな体型の持ち主なのか
- 2枚の写真を通してどんな印象・雰囲気を持つ人なの
これらの情報が自分の目指したい方向性と合っているかどうか、確認しながら写真を選んでいきましょう。


他にも、プロフィール写真とは違う衣装(和服などの伝統衣装)や映像作品に出演した時のキャプチャ、役のイメージに繋がる写真、笑顔の写真など、演技・特技に関連する写真(サブ写真)も載せることで「書類だけでどんな人か」が伝わりやすくなります。
プロフィール写真と今の状態に違いがあるときは、追加で「現状写真」をつけましょう。
- 日焼けをした
- 髪型が変わった(ロングヘアからショートヘアになった)
- 髪色が変わった(黒髪から金髪)
こういったときは必ずセットで掲載しましょう。製作側とのミスマッチを防ぐためにも重要です。



はじめてオーディションを受けるときは写真ってどうしたらいいの?
これから初めてオーディションを受けていく場合は、まだプロフィール写真も持っていない場合もあります。
ベストなのはプロのカメラマン・メイクさんに担当してもらった写真がベスト。
ですが間に合わない場合は、以下のポイントを押さえて写真をとりましょう。
オーディションを初めて受ける人向けのプロフィール写真のポイント
- 何もない壁・背景の前で写真を撮る
- 白シャツ・体型のシルエットが伝わる服を選ぶ
- 自然光もしくは昼白色の照明の近くで撮る
自分で宣材写真を撮影する人向けに、スタジオインディのプロのカメラマンが解説している記事もありました。
ぜひ参考にしてみてください。
» 宣材写真は自分で撮ってもいい?プロカメラマンが撮影時の注意点を解説
2. 基本情報(氏名・生年月日・出身地など)


プロフィール資料に必要な基本情報は、以下の10点です。
- 氏名(基本は芸名・よみがなを忘れずに)
- 生年月日+年齢
- 身長+サイズ(BWHの3サイズ、靴の大きさ)
- 出身地(方言がある場合は、どの方言かも記載)
- 趣味
- 特技(サポートなしで自分でできるもの)
- 連絡先(電話番号・メールアドレス)
- 出演歴
- レッスン歴
- SNSや個人サイト



結構あるけど、わからないことが多すぎる…



私もよく基本情報については困りました…!
ここからはどんな内容をプロフィール欄に載せたらいいのか、よくある質問をお届けします!
3. 自己PR


自己PRはここまでに記載した項目(趣味や特技、資格など)では表現できないものを伝えるところです。
例えば、
- 日々表現力を磨くためにどんなことを意識していることと結果
- 現場で「こんな人だね」とよく言われる、といった他人からの評価
といったものです。
ただここで注意したいのは、資料をみた人にとってネガティブ(マイナス)につながる内容は記載しないこと。
どうしても記載できる内容がないなら、表現をプラスに変えた上で記載してください。
4. 連絡先情報


ここでの連絡先は、合格した時のオファーやオファー後の連絡先になるメールアドレス、電話番号を記載しておくところです。
俳優活動の駆け出しの頃にあるのが、プライベート用の連絡先と一緒にすること。最初のうちは件数が少ないので、一緒でも問題ありませんが、俳優活動用のメールアドレスを持っておくと、管理しやすくなります。
Googleのアドレスを一つ専用に作っておけば、長く使えるのでぜひ今のうちに作成してしまいましょうー!
俳優のプロフィールってどうレイアウトって作ればいいの?
プロフィール資料に大切なのは、実は「レイアウト」のデザイン面も重要です。
今回試しにサンプルで作ってみました。


プロフィール資料のレイアウトを考える上で大切なのは、以下のポイントです。
1. 情報をシンプルにする
情報を盛り込みすぎると、文字でびっしりになり、情報が見づらくなります。
そのためできるだけ情報量は厳選しましょう。
2. 目線の流れを意識する
横書きの資料の場合、人の目はZの形で読み進めていくと言われています。
また最近はスマホの影響で、長すぎる文章は読まない人が多いです。
今回であれば縦に2列レイアウトにすることで、できるだけ1行当たりの文字数を短くして、読みやすいようにしています。
3. 情報の重要度を考える
審査員側が知りたい情報は何かを考えて配置しましょう。
サンプルを作ったときは
- 名前+写真を最初に知りたいだろうな
- その次にどんな基本情報を持っているか見て
- どんな作品に出演したことがあるかわかれば大体わかるかも…
こんなことを意識して流れを考えていました。
また情報を置くときは、基本情報・出演歴・経歴など、関連のある情報をまとめて置くことを意識しています。
こうすることで、後からスタッフの人が見返すときに確認しやすくなります。
まとめ|俳優のプロフィール資料を磨いてオファーを掴みましょう
プロフィール資料は、俳優としての仕事を掴むために必ず必要なものです。
最初は作るのが面倒ですが、しっかり作り込めば書類選考も通過しやすくなり、次の審査へのチャンスが広がります。
「書類選考で落ちる=演技ができない」とは違います。
ただ書類上でアピールがうまくいっていないだけです。
はじめてプロフィール資料を作る人にとっては、どうしたらいいのかわからないことも多いはず。
ですが、この記事を参考にして作成してみてください。
この記事が少しでも役に立ったら嬉しいです。


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